草木染のプロセス

1枚のショールが染め上がるまでのプロセスを紹介します。

 

 

1.生地の状態をチェック

草木染めは淡い色で染まるため、生地のダメージを染色でカバーすることができません。染色しても、一定のクオリティが出せないと判断された布は、染色の対象から除外されますが、化学染料の濃い色で染めればこの除外された布も販売可能になるということで依頼主にお返ししています。良心的な工房の方針に◎をつけたいです。

 

2.色が入りやすくするために、熱湯で生地を煮る

1時間ほど、お湯で洗います。

3.生地の重さにあわせたミョウバンの量を計算

色を固着・発色させるために、媒染剤としてミョウバンを使用します。

4.ミョウバン水に浸ける

1時間ほど浸けます。その間は絶えず生地をかき混ぜます。



5.ミョウバンを水でよく洗い流し、日陰に干す

ここまでが、染色前の下準備です。

6.染料液を準備

これはクルミの皮で染めるところです。

7.染色液で煮て、所定の時間で引き上げる

8.豊富な湧水で、よくすすぐ



9.色止め剤を計量し、色止め剤を混ぜた液を作る

10.色止め剤液に、染めたばかりの生地を浸ける

11.完全に色水がなくなるまで、水でよく洗う

12.日陰干しをし、完全に乾いたら、アイロンをかけて仕上げ





絶妙なチームワークで1枚の草木染ショールが仕上がりました!


1枚のショールを染め上げるまで約4時間かかりました。仕上げまでに本当にたくさんの水を使いますので、豊富な湧き水がないところでは草木染めはできません。


染料、そして染めの工程で重要な役割を果たす湧水と自然の恵みを受けた草木染の商品を是非お試しください。